年齢を重ねるにつれて、髪の毛が細くなっていく男性は多いです。
以前よりも髪の毛が軟らかくなってきたら、軟毛化が進行している可能性があります。
髪の毛が軟らかくなったり、細くなったりする原因は色々ありますが、男性の場合は圧倒的にAGA(男性型脱毛症)が原因です。
AGAが原因で以前よりも髪の毛にコシがなくなってきたり、抜け毛の量が増えてきたという自覚があるのであれば、できるだけ早急に育毛ケアを始めるようにしましょう。
さまざまな対応策がありますが、軟毛化の症状が軽い場合は育毛剤でケア。逆に症状が重い場合はAGAクリニックで医薬品による薄毛治療を検討して下さい。
抜け毛・ハゲの前兆となるのが軟毛化です
髪の毛が細くなったり軟毛化したりする症状は抜け毛やハゲの前兆と考えて下さい。
軟毛化とは文字通り、髪の毛が軟らかくなってくる症状のことです。
正常な髪の毛は大体4~6年程度の周期で生え替わり、新しく生えてきた髪の毛は伸びていく度に太く丈夫に成長していきます。
しかし、何らからの原因によってヘアサイクルが乱されてしまうと髪の毛が正常に育たなくなり、髪の毛が軟らかくなったり細くなったりします。
軟毛化の進行度合
軟毛化の症状としてはまず最初に以前よりも髪の毛のボリュームがなくなってきます。
髪の毛1本1本にハリやコシがなくなってきていることが主な原因です。
最初は髪の毛を切ったからボリュームがなくなったと感じる程度ですが、髪の毛が伸びてもボリュームが出ない場合は軟毛化の初期症状なので、注意をして下さい。
さらに症状が進行すると、髪の毛1本1本が細くなっていきます。
すると洗髪後や汗をかいた時、さらには明るい照明の下に立った時などに頭皮の地肌が透けて見えるようになってきます。
この段階に差し掛かる頃に薄毛やハゲの不安が高まってきて、育毛ケアを始める方が増えていきます。
軟毛化が進行しているかどうかの基準
一般的な日本人の髪の毛の太さは0.06~0.09mmです。
そしてこれらの太さを確保している髪の毛は120~180gの引っ張る力を有しているのが正常です。
つまり、髪の毛の太さや引っ張る力が上記の数値以下になっている場合は、軟毛化が進展している恐れがあります。
日常生活で髪の毛の太さや引っ張る力を測定するのは難しいので、これらの数値を頭に入れておく必要はないです。
しかし、髪の毛にハリやコシがなくなってきたと感じたり、抜け毛が以前よりも細くなってきていると感じる場合は軟毛化が進行している恐れがあるので気を付けましょう。
髪の毛が細くなる軟毛化の原因はさまざま
髪の毛が細くなったり、軟らかくなる(軟毛化)原因は様々です。
ストレス
過度なストレスは身体に悪影響を及ぼすことが分かっていますが、髪の毛も同様です。
ストレスは髪の毛の大敵です。日頃の仕事や人間関係で過度なストレスを抱え込んでいる場合は髪の毛に悪影響が現れてきます。
ストレスを抱え込み続けると自律神経が正常に働かなくなり、血管を収縮させてしまいます。
血管が収縮することで体内の血液循環が悪化して、頭皮にも十分な血液が行き届かなくなります。
髪の毛は血液から栄養を吸収して成長するので、血流が悪化することで十分な栄養が供給されなくなることで、健康な髪の毛に育たなくなるのです。
その他にもストレスが原因で緊張状態が続くことによって頭皮が固くなってしまいます。
頭皮が固くなると毛細血管の血流が悪化するため、健康な髪の毛が育ちにくくなります。
また、ストレスを抱え込むことによって円形脱毛症になることもあります。
日頃からストレスを抱え込んでいるという自覚があるのであれば、上手にストレスを発散するようにしてください。
偏った食事
毎日脂っこい食事やファストフード、インスタント食品ばかり食べる行為も髪の毛の成長に良くありません。
髪の毛は毎日の食べ物から作られます。そして髪の毛を健康に育てるためにはタンパク質や亜鉛、ビタミン類などが欠かせません。
特に亜鉛やビタミン類は意識して摂取しなければ不足がちになりやすいので注意をしましょう。
例えば亜鉛は牡蠣や高野豆腐などにたくさん含まれています。
ビタミン類においては緑黄色野菜などを積極的に摂取することをおすすめします。
毎日バランスの良い食事ができない場合はサプリメントなどを活用するのも良い方法です。
喫煙
喫煙習慣は肺がんや心筋梗塞、脳梗塞を発症する危険性を高めると言われていますが、髪の毛の成長においても悪影響を及ぼします。
タバコに含まれているニコチンを体内に摂取することで、血管を収縮させる働きがあることが分かっています。
血管が収縮することで血流が悪化して、頭皮の毛根に必要な栄養が行き届きにくくなってしまうのです。
さらにタバコに含まれるニコチンを摂取することによってビタミンCが破壊、そしてシアン化水素を摂取することによってビタミンB12も破壊されます。
一方のビタミンB12には毛母細胞の働きを活性化させる働きがありますが、その働きを抑制してしまい、弱々しい髪の毛が増えてしまう恐れがあります。
睡眠不足
慢性的な睡眠不足は髪の毛の成長を妨げます。髪の毛は眠っている時間帯が一番成長します。
人間の身体は熟睡している際に成長ホルモンの分泌量が増加します。
成長ホルモンは体内に摂取した栄養をエネルギーに変換する役割を担っています。
新陳代謝を促して、肌や筋肉、骨、細胞などの補修や成長に大きく関与します。
髪の毛の成長にも成長ホルモンは欠かせません。毛根近くにある毛母細胞の働きを活性化させて、髪の毛の成長を促進させる働きがあります。
日頃から睡眠不足の状態が続いていると、成長ホルモンの分泌量が減少してしまい、髪の毛の成長を妨げてしまうのです。
できれば1日6~7時間の睡眠時間はしっかりと確保するようにしてください。
運動不足
子供の頃や学生時代は身体を動かすことが多いですが、社会人になれば運動する機会は極端に減ってきます。
毎日デスクワークをしている場合は運動不足に注意をして下さい。
運動不足は健康に良くないだけでなく、髪の毛の成長にも悪影響を及ぼします。
筋肉を動かさない状態が続くと血液の循環が悪化して、血行不良を引き起こす恐れがあります。
血行不良は髪の毛の成長を妨げます。
さらに運動不足によって新陳代謝も悪化するので、抜け毛が増えることも予想されます。
日頃から運動不足だと自覚しているのあれば、毎日の生活に運動する時間を少しずつでも取り入れるようにしましょう。
AGAが軟毛化の主な原因です
中でも軟毛化の主な原因として挙げられるのがAGA(男性型脱毛症)です。
上記が原因である場合は髪の毛全体が軟毛化することが多いですが、AGAが原因の場合は特定の部分だけ軟毛化が進行します。
このDHTは還元酵素の5αリダクターゼと男性ホルモンのテストステロンが結合することで生成されます。
参考文献:ストレスと肌ケアの研究 男性型脱毛症(AGA)とストレスなど生活習慣との関連性に関する基礎研究
AGAの影響を受けやすい部分
側頭部や後頭部の髪質よりも生え際から頭頂部にかけての髪質が柔らかく感じるかどうかで判断して下さい。
なぜなら、側頭部や後頭部の髪の毛は女性ホルモンの影響を受けています。その一方で、生え際から頭頂部にかけては男性ホルモンを受けています。
AGAは男性ホルモンの乱れによって生じるので、生え際から頭頂部にかけての髪の毛に影響が出やすいのです。
薄毛を誘発させる5αリダクターゼは生え際やつむじ付近に存在している物質なので、AGAを発症した場合はこれらの部分から症状が現れます。
具体的には「生え際付近やつみじ付近の髪の毛が弱々しくなって細くなった・・・」と感じる場合は、AGAと考えて間違いありません。
また、AGAとその他の原因が絡み合って軟毛化が進行するケースも考えられます。
実際にAGAが原因で髪の毛が細くなったり軟毛化が進行している場合は非常に厄介です。
他の原因の場合はその原因を解消すれば髪の毛は改善するのですが、AGAは一度発症してしまうと死ぬまで進行は止まりません。
また、何も対策を施さなければ、どんどん薄毛の症状が悪化していくのです。
AGAが原因の場合の改善・対策方法を紹介
AGAが原因で軟毛化が進行している場合は、できる限り症状が軽いうちに対策を施すことが何よりも大切になります。
育毛剤
髪の毛が柔らくて細くなってきているけれど、本数自体はしっかりと残っている場合は、AGAの初期症状だと推測できます。
AGAの初期症状の場合はヘアサイクルを乱す悪玉男性ホルモンのDHTの影響がそれほど強くないので、育毛剤でケアをすることでも十分に回復できる可能性が高いです。
軟毛化は進行していて髪の毛全体のボリュームがなくなったきたり、抜け毛が気になり始めている場合は育毛剤でケアをしましょう。
育毛剤の中にはAGAの原因となる5αリダクターゼの働きを抑制する成分を配合している商品もいくつか販売されています。
5αリダクターゼの働きを抑える成分としては、エチニルエストラジオールやヒオウギエキス、オウゴンエキスやダイズエキス、クララエキス、ビワ葉エキスなどが挙げられます。
イクオスEXプラスがおすすめ
その中のヒオウギエキスやダイズエキス、ビワ葉エキスなどが配合されている育毛剤がイクオスEXプラスです。
低分子ナノ水を採用していて、毛穴の奥深くの毛根にまでしっかりと成分を浸透させることができる育毛剤として人気があります。
初回購入者限定で6,480円で購入することができます。さらに90日間の全額返金保証も付いているので、金銭的なリスクを抱えることなく試すことができます。
薄毛や抜け毛が気になり始めているのであれば、ぜひイクオスEXプラスを試してみて下さい。
軟毛化がかなり進行している場合は薄毛治療を受けよう
軟毛化がさらに進行して髪の毛が細くなって地肌が目立ち始めている場合は、育毛剤では改善できないケースもあります。
AGAは症状が進行すればするほど、悪玉男性ホルモンのDHTの作用が強力になるため、育毛剤に配合している成分の効果・効能を打ち消してしまうのです。
育毛剤でも改善できない場合はAGAクリニックで薄毛治療を受けることをおすすめします。
医薬品で薄毛を改善する
AGAクリニックでは、ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品を処方してもらうことができます。
一方のフィナステリドは5αリダクターゼの働きをブロックすることができるので、抜け毛抑制効果が期待できます。
フィナステリドはプロペシアに含まれる有効成分です。
発毛と抜け毛抑制の両面からアプローチすることで、かなり高い確率で軟毛化を改善することができます。
症状によって個人差はありますが、大体治療を初めて半年ほど経過するくらいには発毛を実感することができます。
また、一年ほど治療を続けることで周りからも髪の毛が増えていることに気付かれるくらいに回復します。
気になる治療費用に関しても月に10,000円~20,000円程度でオッケーです。
薄毛治療に定評があるクリニックとしてはAGAスキンクリニックが挙げられます。
全国各地に展開している大手クリニックで多くの方々が通院を受けているので、あなたも安心して治療を受けることができると思います。
それ以上進行すると施術が必要になります
上記の医薬品による治療でも効果がないほどAGAが進行している場合は、育毛メソセラピーや自毛植毛などの施術が提案されます。
育毛メソセラピーは頭皮に直接、有効成分を注入して発毛を促す施術方法です。
非常に優れた施術方法なのですが、施術費用が高額で1回あたり50,000円~80,000円ほどかかります。
一方の自毛植毛は後頭部や側頭部などのAGAの影響がない部位から、薄くなっている部位にドナーを移植する施術方法です。
自毛植毛は薄毛治療の最終方法で、毛根が死んでしまって髪の毛の再生が困難な時に採用されます。
施術費用は移植する範囲によって異なりますが、大体50万円~100万円ほどの金額が必要になります。
軟毛化の改善は早期ケアが鉄則です
軟毛化の症状が軽ければ育毛剤によるケアを施すことで、ある程度回復することができます。
逆に何もケアをせずにAGAによって軟毛化が進行すればするほど、回復するまでの期間が長くなるだけでなく、治療費用も高額になります。
軟毛化が進行していて、髪の毛が細くなってきたと自覚しているのあれば、できるだけ早い時期から育毛ケアを始めて下さい。
ヘアスタイルはその人の印象に大きく影響を及ぼす
ヘアスタイルはその人の印象を大きく決定づけます。髪の毛が薄くなることによって外見が変化して、自分に自信を持てなくなる方も多いです。
もちろん「俺は潔くスキンヘッドにして生きていくんだ!」と思っている方は育毛ケアを始める必要はありません。
しかし、「いつまでもフサフサの髪の毛を維持したい!」と考えているのであれば、今回紹介した育毛ケアを実施することをおすすめします。
AGAは日々進行していきます。昨日よりも今日、今日よりも明日というように、時間が経過すればするほど症状は悪化します。