- ミノキシジル配合の内服薬
- リアップX5よりも発毛効果は高い
- 3ヶ月ほどで発毛効果を実感
- プロペシアとの併用がおすすめ
- 副作用(多毛症、動悸、肝臓異常)の恐れあり
インターネットなどで育毛剤のことについて色々と調べていると、ミノキシジルタブレットという育毛剤を見かけることがあると思います。
ミノキシジルは医薬品に指定されている成分ですが、実際に髪の毛は生えてくるのでしょうか?
ミノキシジルタブレットとは・・・
ミノキシジルタブレットとはその名の通り、ミノキシジルを配合している医薬品の育毛剤です。
ミノキシジルには頭皮に塗布するローションタイプ(外用薬)と、直接体内に摂取する飲むタイプ(内服薬)に分類されます。
どちらも有効成分は同じです。このミノキシジルタブレットは飲むタイプに分類されます。
また、ミノキシジルタブレットという言葉には2つの意味があります。
1つはミノキシジルタブレットという医薬品名、そしてもう1つはミノキシジルが配合されているタブレットという意味です。
ミノキシジルタブレットは1種類だけじゃない
ミノキシジルが配合されている内服薬はミノキシジルタブレットだけではありません。
ロニテン(LONITEN)やロニタブ(LONITAB)という医薬品も存在します。
ロニテンはアメリカの医薬品メーカー・ファイザー社で製造・販売されている医薬品です。
そして一方のロニタブはロニテンのジェネリック医薬品のことで、インドのインスタスファーマという医薬品メーカーが製造・販売しています。
今回紹介しているミノキシジルタブレットも、ロニテンのジェネリック医薬品と位置づけられています。
特徴としてはどちらも同じなので、薄毛対策にロニテンやロニタブの使用を検討している方も参考にしてください。
ミノキシジル配合の外用薬
ちなみに頭皮に塗布するローションタイプは市販されていて、ミノキシジルが5%配合されている大正製薬のリアップX5プラスが挙げられます。
ドラッグストアなどでも販売されていて、あなたも店頭で何度か見かけたことがあると思います。
ミノキシジルタブレットの効果(作用機序)
ミノキシジルタブレットは外用薬のミノキシジル同様に血管の拡張作用による発毛効果が期待できます。
血管を拡張させることで血流を促進させ、毛母細胞や毛乳頭に栄養を行き届けることで活動を活性化させて、髪の毛の成長を促すことができます。
ミノキシジルは本来内服薬として開発されたため、頭皮に塗布をしても毛穴の奥深くまで浸透させるのが難しいというデメリットがありました。
その点、ミノキシジルタブレットは体内に摂取する医薬品であるため、消化器官から吸収されて全身に有効成分が浸透します。
そのため、血管拡張作用がしっかりと機能して、外用薬よりも高い発毛効果が期待できます。
発毛効果を実感できるまでの期間
薄毛の症状や進行度合いなどによって個人差はありますが、多くの使用者はミノキシジルタブレットを使い始めて大体3ヶ月くらい経過した頃から発毛効果を実感しています。
遅い方でも半年~1年以内には発毛効果を実感していますね。
外用薬のミノキシジルを使用する場合は大体半年程度の継続使用で発毛効果を実感する方々が多いことと比較すると、ミノキシジルタブレットの方が効果を実感できる期間が早いと言えます。
発毛効果を実感できる部位
ミノキシジルタブレットは頭頂部や生え際、M字部分などの場所を選ばずに発毛効果を実感することができます。
毛根自体が生きていれば、かなり高い確率で薄毛を改善することができます。
フィナステリドとの併用がおすすめ
しかし薄毛の進行度合いによっては、生え際やM字部分における発毛が期待通りに実感できないこともあります。
そのような場合はフィナステリドが含まれている医薬品を併用することをおすすめします。
フィナステリドはAGAの原因となる還元酵素の5αリダクターゼの働きを抑えることができます。
特に生え際やM字付近には5αリダクターゼが密集しているので、他の部位よりも抜け毛を促してしまうため、ミノキシジルだけでは不十分となるケースが多いです。
フィナステリドが含まれている医薬品はプロペシアやフィンペシア、ザガーロなどです。
実際にAGAクリニックで薄毛治療を受ける場合にはミノキシジルとフィナステリドの併用によって改善していくケースが多いですね。
デュタステリドもおすすめ
フィナステリド以外にもデュタステリドという医薬品と併用することもおすすめです。
どちらも5αリダクターゼの働きを抑える作用がありますが、ブロックする5αリダクターゼの種類に違いがあります。
実は5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類が存在します。
フィナステリドはⅠ型のみ有効ですが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を抑え込むことができるのです。
また、アメリカで発表されたデュタステリドに関する論文によると、Ⅱ型の阻害能力は約3倍、そしてⅠ型の阻害能力は約100倍にも達することが分かりました。
そのため、ミノキシジルとフィナステリドの併用で発毛効果を実感できない場合はフィナステリドをデュタステリドに切り替えてみて下さい。
初期脱毛はあるの?
ミノキシジルタブレットを服用した場合、初期脱毛が起こることがあります。
初期脱毛とは、育毛剤やAGA治療薬を使用し始めた時期に、通常よりも一時的に髪の毛の抜ける量が増える症状のことです。
上述しているように、ミノキシジルは血管拡張作用があり、頭皮の血流を増大させる効果があります。
そのため、毛母細胞や毛乳頭が活性化して髪の毛の成長を促し、次に生えてくる髪の毛が現在生えている不健康な髪の毛を押し出してしまうのです。
押し出された髪の毛は当然抜け落ちるため、通常よりも抜け毛が多くなってしまうのです。
通常時の抜け毛は1日あたり50~100本程度ですが、初期脱毛が起こった場合は1日あたり300~400本ほど抜けることもあります(驚)
この初期症状は発毛効果が高くなればなるほど生じます。そのため、市販されている一般的な育毛剤よりもミノキシジルのような医薬品を使用する方が初期脱毛が起こりやすくなります。
また、外用薬よりも内服薬のミノキシジルタブレットの方が初期症状が起こる割合が多いです。
初期脱毛で抜ける本数が少なくて、初期脱毛が起こったことに気付かない方も存在します。
初期脱毛の期間
初期脱毛は個人差がありますが、ミノキシジルタブレットを服用し始めて1~2ヶ月程度経過したあたりから発症します。
そして1ヶ月くらいの範囲内で初期脱毛が治まるケースが多いですね。
初期脱毛で抜けるのは健康な髪の毛ではなく、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けてヘアサイクルが乱れた髪の毛です。
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