薄毛やハゲに悩んでいる方の中には増毛を検討している方も多いです。
増毛を利用するメリットとしては、短期間で髪の毛の量を増やすことができる点です。
また、かつらのように取り外すことなく洗髪したり就寝することができます。
その一方で施術費用が高い点や、定期的なメンテナンスが必要になる点などがデメリットに挙げられます。
さらにAGAを改善することはできないので、増毛をした後にも薄毛が進行していき、最終的にはかつらを被らなければいけないケースが多いなども挙げられます。

増毛とは・・・?

増毛とは、自分の髪の毛の根元部分に人工毛を結びつけたり、頭皮に特殊なシートを貼り付けることで髪の毛を増やす方法のことを意味します。
増毛方法はいくつか存在しますが、日本国内で利用されている主な方法は『結毛式』『編み込み式』『シート式』の3種類です。
結毛式

結毛式とは、自分の髪の毛の根元部分に数本の人工毛の束を結びつけて髪の毛を増やす方法です。
1本毎に複数の人工毛を結びつけることができるため自然な感じに仕上がり、頭皮が蒸れる心配もありません。
その反面、人工毛を結びつけられた髪の毛には負担がかかるので抜けやすくなるというデメリットがあります。
また、髪の毛が生えていない部分には増毛することはできないので、比較的薄毛の症状が軽い方に適した増毛方法だと言えます。
結毛式を採用している店舗としては、アデランスやアートネイチャーが有名ですね。
編み込み式

別名『スヴェンソン式増毛法』と呼ばれる方法で、頭髪部分に特殊な毛髪製品を被せます。
そして特殊加工された3本の糸を編み込んで固定させます。
今までは金具や接着剤が必要でしたが、技術の進歩によって特殊な糸で固定できるようになったため、頭皮や髪の毛にダメージを与える心配がなくなりました。

シート式

極薄の特殊なシートに人工毛を植毛して、そのシートを頭皮に貼り付けて髪の毛の量を増やす方法です。
従来のまでのシート式増毛は接着力が弱かったり、蒸れやかぶれなどの皮膚トラブルが起こるケースも多かったです。
しかし、技術の進歩によって粘着力のあり、通気性にも優れたシートが開発されているため、安心して使用することができるようになりました。
上記の結毛式や編み込み式とは異なり、髪の毛が生えていない部分にも貼り付けることが可能なので、おでこを狭くしたり、部分ハゲに悩んでいる方におすすめできる増毛方法です。
シート式の接着法を採用している店舗としては、アートネイチャーやプロピアなどが挙げられます。
アートネイチャーの増毛方法

アートネイチャーではマープという増毛方法を採用しています。
マープやラピーダロイヤルなどは髪の毛に人工毛を結びつける結毛式に該当します。
具体的には『V50』や『4Da』『ミクロポイント増毛法』『4DM』などがラインナップされています。
マープなら好きなところに好きな本数を自由に選んで増やせるので、あなたの薄毛の進行度合いや予算に合わせて柔軟に対応することができます。

かつら・ウィッグも販売
また、ヘア・フォーライフやレクア、ヘア・リプレイスメントという商品も販売されています。簡単に説明すると、かつらのことです。
最新商品『ヘア・フォーライフ50』なら、従来のヘア・フォーライフと比較してベース素材の光の反射率を約20%カットすることに成功しています。
その結果、違和感のない自然な生え際を再現することができるので、周りからかつらを付けていることに気付かれにくいです。
アデランスの増毛方法

アデランスも増毛に定評がある大手企業です。
バイタルシリーズ(バイタルEXやバイタルEX-NEO、バイタルEX MICRORETURNなど)は結毛式によって、髪の毛1本1本に人工毛を結びつけて増毛していきます。
例えば、バイタルEX MICRORETURNなら、新開発のマイクロチップによって結毛するので、目立ちにくく自然に馴染みます。
また、自毛が伸びて結着部分が地肌から離れてしまっても、施術を受けることで元の位置まで簡単に引き下げることができます。
増毛はバレる?バレない?

増毛を検討する際に気になるのが、周囲に自分が増毛をしたことがバレるかどうかです。
せっかく高いお金を支払ったにもかかわらず、周りにバレてしまっては台無しです。
最近の増毛方法は非常に良くできていて、よほどの近距離から凝視しなければバレることはまずありません。
しかし、完全にバレないというわけではありません。増毛したことがバレやすいケースは下記のとおりです。
一度に大量の増毛をするケース
一度に大量の本数の増毛をすると、いつも接している方は違和感を感じて、あなたが増毛をしたことがバレてしまうケースがあります。
数日前まで髪の毛が薄かった人が急に髪の毛が増えると、当然怪しまれます(笑)
そのため、周りにいる親しい人にも気付かれたくないのであれば、徐々に増毛する本数を増やしていくことをおすすめします。
メンテナンスをしないとバレる
定期的なメンテナンスをしなければ髪型が不自然になって、バレやすくなります。
なぜなら、結毛式や編み込み式の増毛方法の場合、自分の髪の毛に結着する仕組みなので、その髪の毛が成長すると結着部分も浮き上がって不自然になるのです。
1~2㎝程度なら問題はないですが、3㎝以上も浮き上がってしまうと不自然に見えてしまいます・・・(汗)
増毛・発毛・育毛・植毛の違い

増毛と発毛、育毛、植毛の違いを正確に理解していないために、これらを混同している方が多いです。
当然のことですが、これらの用語の意味を正確に理解していないと正しく理解できないので、下記に分かりやすくまとめてみました。
増毛
増毛とは、上記でも紹介しているとおり、自分の髪の毛に人工毛を結びつけたり、人工毛を付着させた特殊なシートを頭皮にくっつけることで髪の毛の量を増やす手法です。
つまり、『自分の髪の毛を増やす』という概念はありません。
発毛
発毛は『髪の毛を生やす』という意味で使われていて、ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品を使用して髪の毛を生やしていきます。
発毛をしたい場合はAGAクリニックで薄毛治療を受けて下さい。
内服薬や外用薬で治療する方法と、頭皮に直接成分を注入する育毛メソセラピーなどの治療方法が存在します。
育毛
育毛は『髪の毛を育てる』という意味合いで使われています。既に生えている髪の毛に栄養を与えて、太くて抜けにくい髪の毛に育てるということです。
つまり、抜けてしまった髪の毛を生やしたい場合は発毛が必要になります。
育毛は、市販されている医薬部外品の育毛剤を使うことで実施できます。
植毛
植毛は頭皮に髪の毛を移植することによって髪の毛を増やす方法です。
人工毛と自毛植毛の二つに分類されていますが、最近では自毛植毛が主流になっています。
自毛植毛では、後頭部や側頭部にあるAGAの影響を受けていない髪の毛を、薄くなっている部位に移植して薄毛を改善します。

⇒ 自毛植毛の薄毛改善効果や施術費用、副作用、アフターケアの重要性を解説
増毛とかつらの違い

増毛とかつらを混同している方も多いです。
どちらも薄毛を隠すために用いられますが、両者は同じではありません。
かつらを装着している場合はお風呂に入って洗髪する際に外さなければいけませんが、増毛の場合は外す必要がありません。
また、かつらの場合は強風に煽られたり、プールや海などの水中に入った際には外れる恐れがありますが、増毛の場合はそのような心配は無用です。
増毛をした方が利便性が高いことは理解できますが、増毛はある程度髪の毛が残っている場合にしか利用することができません。(シート式はオッケー)

増毛を利用する際には5万円~20万円程度の費用がかかる

増毛を利用するためにはまとまったお金が必要になります。育毛剤のように気軽に利用できるものではありません。
そこで増毛ができる主な店舗の大まかな費用を下記にまとめてみました。
アデランス
メニュー名 | 料金 |
---|---|
バイタルEXネオ | 1パッケージ(1,500本)129,600円~ |
HairPlus PINPOINTCHARGE | 1シート(6,000本)75,600円~ |
スヴェンソン
メニュー名 | 料金 |
---|---|
マンスリー20 | 初期費用100,000円+税、月間費用:月額20,000円+税 |
フルサポートプラン | 初期費用100,000円、年間費用:年額250,000円+税 |
アートネイチャー
料金公開なし
プロピア
料金公開なし
このように一部の店舗では料金設定が公開されていませんが、大体5万円~20万円程度の費用がかかると考えておけばよいと思います。
定期的なメンテナンスも必要です
増毛をした場合はメンテナンスも必要になります。
結毛式や編み込み式を選択した場合は、自分の髪の毛が伸びることで浮き上がってくるためです。
髪の毛は1ヶ月に大体1~1.5㎝ほど成長します。つまり、1ヶ月間で1~1.5㎝ほど結着部分が浮き上がってしまうのです。
結び目を下げたり、髪の毛が抜けてしまって本数が減った場合に、新しい人工毛を取り付けるなどのメンテナンスが欠かせません。
そのため、増毛を検討する場合は施術費用だけでなく、メンテナンス費用もしっかりと確認して申し込むかどうかを決めるようにしましょう。

増毛する大きなメリットは短期間で髪の毛を増やせること

増毛を利用するメリットとしては、短期間で髪の毛を増やすことができるという点です。
また、技術の進歩によって自然な髪の毛に見えるような工夫が施されているので、増毛していることを気付かれることはまずありません。
取り扱いが楽
かつらのように取り外す必要がありません。お風呂に入るときもシャンプーで髪の毛を洗うときも、寝るときもそのままでオッケーです。
スポーツなどの激しい運動しても外れないので思いっきり楽しむことができます。
デメリットは根本的に薄毛・ハゲが改善できないこと

増毛を利用するデメリットとしては、根本的には薄毛・ハゲを改善することはできないという点です。
たしかに短期間で毛量を増やすことができますが、AGAを改善させていないので、時間の経過と共に薄毛がさらに進行していきます。
自毛に負担がかかる
結毛式を採用すると、結びつけた髪の毛に大きな負担がかかるので、通常よりも抜けやすくなります。
髪の毛が伸びると結毛部分も上がってきて、引っかかりやすくなって負担がかかります。
また、薄毛が進行すればするほど、増毛することが難しくなっていきます。
長期的に考えると、やはり薄毛を改善することに注力することをおすすめします。
毎朝のセットが面倒
増毛はかつらとは異なり、付けたまま洗髪や寝ることができるメリットがあります。
その一方で人口毛は乾きにくいので、寝癖が付きやすいという性質があります。
そのため、人工毛だけ不自然に髪の毛が飛び出しているなどするので、朝起きてからのヘアセットに苦労する人が多いです。
定期的なメンテナンスが必要
上述しているように、増毛は1回すれば終わりではありません。定期的なメンテナンスを受けなければいけません。
結毛式や編み込み式が主流であるため、髪の毛が伸びてくると、浮き上がったりして不自然になっていくのです。
そのため、増毛によって長期的に髪の毛の量を維持したいと考えているのであれば、定期的なメンテナンスによるコストがかかることを覚えておいて下さい。
一般的なメンテナンスの期間としては、1~2ヶ月に1度くらいの頻度になります。
シートや接着剤が肌に合わない恐れがある
シート式(接着式)の増毛を選択した場合は、シートが肌に合わなくて赤みやかぶれが起こる恐れがあります。
さらに自毛が残っているところに接着する際には、自毛を剃らなければいけないケースも考えられます。
薄毛・ハゲを改善したいならAGA治療がおすすめ

上記のメリット・デメリットをまとめると、短期的には効果を発揮しますが、長期的な視点に立てばデメリットの方が多いです。
また、増毛をしたとしても薄毛やハゲを解決したことにはなりません。
今後もAGAが進行していき増毛では対応できなくなって、最終的にはかつらを被らなければいけなくなります。

そのため、増毛ができる髪の毛が維持できているのであれば、AGAクリニックで薄毛治療を受けることをおすすめします。
増毛のように短期的に髪の毛を増やすことはできませんが、半年~1年程度にかけてじっくりと治療を受けることで、抜けてしまった髪の毛が再び生えてくる可能性が高いです。
比較的薄毛の症状が軽い場合は、内服薬と外用薬のみで薄毛を改善することができます。
月に10,000円~20,000円程度の出費でオッケー
気になる費用に関しても、月に10,000円~20,000円程度でオッケーです。
例えば、全国展開しているAGAスキンクリニックの一番安い薄毛治療であれば、月々3,400円~となっていて非常にリーズナブルです。
また、実際に医師自らが発毛効果を実感した治療方法を提案してくれるので、安心して薄毛治療を受けることができます。

大半のAGAクリニックでは無料でカウンセリングを受け付けているので、気軽に申し込んでみて下さい。