あなたは「胸毛やすね毛が濃いと将来ハゲるかもしれないぞ!」と言われたことはありませんか?
実際に周りにいる薄毛の方の中にも体毛が濃い割合が多いように思われます。
胸毛やすね毛などの体毛が濃いと本当にハゲやすくなるのでしょうか?

体毛の主な役割をチェック

人間の身体は多い少ないの差はありますが、基本的には体毛が生えるように作られています。
そして人間の体毛には主に下記のような役割を担っています。
身体の体温調節
体毛が生えてくる役割としては、身体の体温調節が挙げられます。
例えば日光を長時間浴び続けると体温が上昇してしまうため、髪の毛や腕毛、すね毛などで保護したり、紫外線なら身を守ることができます。
刺激や衝撃から肌を守る
外部からの刺激や衝撃から肌を守る働きもあります。
特に髪の毛が担う役割ですが、頭部に物体がぶつかった時の衝撃を和らげたり、虫やチリ、ホコリなどから身を守ってくれます。
臭いを抑える
体毛には体臭を抑える働きもあります。頭皮やワキ、陰部などに汗をかくことで臭いがでます。
しかしそれらの部位に体毛があることで、臭いを止めることができ、周りに不快な思いをさせることが少なくなります。
性的特徴をアピールする
体毛は機能面における役割だけでなく、性的特徴を異性にアピールするための役割も担っています。
例えば男性のヒゲや胸毛、すね毛などは男性らしさをアピールすることができます。
女性であれば、長くて潤いのある髪の毛によって、女性らしさをアピールすることができます。
体毛が濃くなる主な原因はホルモンバランス

では、なぜ体毛が濃くなる人と、体毛が薄い人が存在するのでしょうか?
体毛の濃さは男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが大きく関与しています。
髪の毛は女性ホルモンが大きく関与していて、ワキ毛や胸毛、陰毛、すね毛などは男性ホルモンが大きく関与していることが分かっています。

遺伝も関係している
また、家族などの親族に中に体毛が濃い方が多い場合は、遺伝によってあなたも体毛が濃くなる可能性があります。
生まれつき男性ホルモンが優位に働く体質になってしまうので、遺伝の場合はどうしようもありません。
体毛の濃さと薄毛・ハゲは直接関係していません

胸毛やすね毛などの体毛が濃ければ、薄毛・ハゲになりやすいのでしょうか?
上述しているように、体毛が濃くなる要因としては男性ホルモンの分泌量の多さが関係しています。
男性ホルモンのテストステロン自体は文字通り、男性らしい肉体を作るために欠かせない物質です。
例えば筋肉をつくやすくしたり、やる気を漲らせてくれたり、エネルギッシュなパワーを与えてくれる役割を担っています。
しかし、このテストステロンが還元酵素の5αリダクターゼと結びつくことで、悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されると厄介なことになります。
DHTは髪の毛のヘアサイクルを乱してしまう働きがあり、健康な髪の毛の成長を妨げて、細くて弱々しい髪の毛にしたり、抜け毛を誘発させてしまうのです。

男性ホルモンの分泌量が多いだけでは薄毛やハゲにはならない
しかし、単に男性ホルモンの分泌量が多いだけでは、薄毛やハゲになることはありません。
実際に胸毛やすね毛が濃い男性でも、黒々とした毛髪を維持している方は結構多いです。
抜け毛を誘発させるDHTが生成されるかどうかが、薄毛やハゲになるかの大きな分かれ目となるのです。
生まれつき5αリダクターゼとテストステロンが結びついて、DHTが生成されやすい体質の方は世の中に存在します。
薄毛と遺伝の関係をもっと詳しく知りたい方は下記のページをチェックして下さい。
⇒ 薄毛やハゲは遺伝するのか?薄毛が遺伝する原因とその改善方法・対策を紹介します

次のページではAGAの症状に合わせて、薄毛を改善する最適な方法を詳しく解説しています。
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- 育毛剤を利用して薄毛を予防する
- 既にAGAが進行している場合は薄毛治療を検討しよう
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