あなたはシャンプーをしている最中に抜け毛が気になったり、朝起きた時に枕元の抜け毛が気になったりしていませんか?
誰しも髪の毛は自然に抜け落ちて生え替わるものですが、必要以上に抜けている場合は薄毛やハゲになってしまう恐れがあります。
一般的に人間の髪の毛は1日に60~100本程度は抜け落ちています。しかし、200本~300本もの髪の毛が抜け落ちている場合は少し注意をしてください。
髪の毛のヘアサイクルを知ろう
髪の毛はヘアサイクルに合わせて生え替わります。1日に0.3~0.5mm、1か月で約1.2㎝程度の長さに成長します。
もちろん髪の毛は一生伸び続けるわけではなく、一定の期間を迎えると自然に抜け落ちていきます。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3段階に分類されます。
成長期
さらに「成長期」は早期成長期・中期成長期・後期成長期に分類できます。早期成長期は新しい髪の毛が生えてくる段階です。
中期成長期は毛包が成長することで、髪の毛自体も成長をし始める段階です。そして後期成長期は毛包と髪の毛がしっかりと成長している段階です。
退行期
退行期は髪の毛が成長がストップした段階です。毛包自体も徐々に小さくなっていきます。
休止期
最後の休止期になると、毛根の位置が浅くなり、毛穴の奥で新しい髪の毛が成長することで押し出されて抜け落ちます。
ヘアサイクルの大半は成長期です
ヘアサイクルにおける大半の期間はこの中の「成長期」に該当します。成長期の期間が長ければ長いほど、太くて丈夫な髪の毛に成長します。
個人差はありますが、成長期は2~6年程度、退行期は2週間程度、そして休止期は3~4ヶ月程度の期間となっています。
季節によって抜け毛の量は変わる
抜け毛は季節によっても多少変動します。1年の中でも一番髪の毛が抜け落ちる季節が「秋」です。
特に10~11月における期間に抜け毛が多く、シャンプーをしたり朝起きた時に抜け毛が増えていることに気付くケースが多いですね。
秋は夏の強い紫外線でダメージを負ったり、暑さによる食生活の乱れが原因で内蔵や代謝機能が低下することによって髪の毛が抜け落ちる季節なのです。
またエアコンによる乾燥で頭皮や髪の毛の水分が少なくなって、髪の毛にダメージを与えることも影響しています。
頭皮の水分が失われてしまうとバリア機能が低下することが大きな要因です。
髪の毛が抜け落ちる量としては、一番少ない春の季節と比較して2~3倍程度も増加します。
抜け毛が増える原因はヘアサイクルだけではありません。その他にもいくつかの原因が考えられます。
過度のストレス
過度なストレスは身体に悪影響を及ぼすと言われています。
ストレスは身体の中で一番弱っている部位に影響を与える性質があるので、髪の毛に影響があった場合は抜け毛が増えることも考えられます。
過度なストレスを抱え込むと自律神経のバランスが乱れて血行が悪くなります。
髪の毛は血液から栄養を吸収するので、血行が悪くなると必要な栄養が行き届かなくなってしまう恐れがあります。
さらにストレスを強く感じると体内の亜鉛が大量に消費されます。髪の毛を丈夫に育てるには亜鉛は重要な栄養素なので、その亜鉛が不足することでも抜け毛を誘発することがあります。
食生活の乱れ
食生活も髪の毛の成長に大きな影響を与えます。
当然のことですが、髪の毛は身体の一部です。そして身体は食べ物から摂取する栄養でできています。
髪の毛はケラチンというタンパク質の一種で構成されています。ケラチンを合成するためには亜鉛が必要になります。
そのため、日頃から亜鉛を積極的に摂取することが髪の毛を元気に育てるためには大切なことなのです。
またクエン酸やビタミンCは亜鉛の吸収効果をアップさせる働きがあるので、これらの成分が含まれる食材を摂取することも効果的です。
慢性的な睡眠不足
睡眠不足も髪の毛には悪影響を及ぼします。人間の身体は睡眠時に成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは細胞を活性化させて、身体の機能を改善する働きがあります。髪の毛の成長を促すためにも成長ホルモンは欠かせません。
逆に睡眠不足の日々を過ごしている場合は成長ホルモンの分泌が抑えられて、丈夫な髪の毛が育ちにくくなります。
ハリやコシがなく、細くて弱々しい髪の毛が増えてきます。
成長ホルモンが分泌されるのは、就寝後30分~1時間後です。そして就寝後1時間半~2時間ほど経過した時間帯が成長ホルモンの分泌量のピークを迎えます。
また眠りが深くなればなるほど多くの成長ホルモンが分泌されます。つまり眠りが浅いレム睡眠時は分泌量が少なく、眠りが深いノンレム睡眠時の方が分泌量が多くなります。
さらに時間帯によっても成長ホルモンの分泌量は異なります。1日の中で一番分泌量が多い時間帯が23時~翌日2時です。
21時頃から徐々に成長ホルモンの分泌量が増えていき、翌日の1~2時くらいのピークを迎えます。
つまり、この時間帯に深い眠りに就いていることで、相乗効果が生まれてしっかりと成長ホルモンを分泌されることができるのです。
抜け毛の一番の原因はAGA(男性型脱毛症)
抜け毛が増えている原因として一番可能性が高いのがAGA(男性型脱毛症)です。
成人男性によく見受けられる薄毛の症状で、20~69歳の男性においては約3人に1人の割合でAGAになっていると言われています。
額の生え際や頭頂部付近の抜け毛が増え始めて薄毛やハゲになっています症状のことです。
脱毛酵素と呼ばれている5αリダクターゼと男性ホルモンのテストステロンが結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出します。
このDHTが髪の毛に悪影響を与えてヘアサイクルを乱します。
毛包が小さくなってしまうことで、上記で解説したヘアサイクルの成長期段階が短縮されて、細くて柔らかい髪の毛が増えていきます。
さらにAGAが進行すると、髪の毛のボリュームがなくなっていき、頭皮が目立つようになって薄毛やハゲの状態になってしまいます・・・(汗)
AGAは治療できます
髪の毛自体にボリュームがしっかりある状態で、抜け毛が増えてきていると感じる程度であれば、育毛剤を使用することでAGAの進行を抑えることが可能です。
育毛剤に含まれる成分を頭皮に浸透させることで、髪の毛に栄養を与えて抜けにくい髪の毛に改善することも十分に可能です。
具体的には5αリダクターゼの生成を抑制することができる成分としては、オウゴンエキスやチョウジエキス、エチニルエストラジオール、ヒオウギ抽出液、ボタンエキス、ビワ葉エキス、シナノキエキス、ヒキオコシエキス、ジオウエキスなどが挙げられます。
ナノインパクト100
上記で紹介した成分の中のエチニルエストラジオールやヒオウギエキスが配合されている育毛剤がナノインパクト100です。
ナノインパクト100は単に抜け毛を抑制する成分が配合されているだけでなく、毛穴の約200万分の1というナノサイズに成分を閉じ込めているのが大きな特徴です。
AGAクリニックで治療
AGAが進行していて、頭皮が目立ち始めている場合でも諦める必要はありません。AGAクリニックなどで薄毛治療を受けることで薄毛を改善することが可能です。
AGAクリニックで治療を受けることを検討する場合は治療費が気になるところですが、最近ではリーズナブルな料金で治療ができるクリニックも増えています。
例えば、全国展開しているAGAスキンクリニックでは月々3,400円から治療を受けることができます。
3,400円という治療費は一番安い医薬品を処方してもらったケースですが、オーソドックスな治療の場合でも月々10,000円~15,000円程度で治療が可能です。