薄毛に悩む方々が大勢いますが、人それぞれ薄くなる部位は異なります。
生え際が薄くなる方や頭頂部が薄くなる方、全体的に薄くなる方など実にさまざまです。
その中で生え際のサイド部分（こめかみの上部）が薄くなるケースもあります。
いわゆる『M字ハゲ』と言われるところで、進行していくことで剃り込みが入っているように見られます。
M字部分はAGAの原因となる5αリダクターゼがたくさん存在している場所なので、他の部位（つむじや頭頂部など）よりも回復が難しいです。
M字ハゲ専門の育毛剤『プランテル』を試してみるか、それでも改善しない場合はAGAクリニックによる薄毛治療を検討して下さい。
M字ハゲを引き起こす原因
M字ハゲになる原因の大半はAGA（男性型脱毛症）です。
AGAは悪玉男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）が髪の毛のヘアサイクルに悪影響を及ぼすことによって、髪の毛を細くしたり抜け毛を誘発させる症状のことです。
DHTは還元酵素の5αリダクターゼと男性ホルモンのテストステロンが結びつくことで生成されます。
そしてこのDHTの生成を促す5αリダクターゼという還元酵素は生え際付近に数多く存在しています。
他の部位よりもDHTが生成されやすいため、髪の毛が細くなりやすく、抜け毛も増えてしまうのです。
初期症状で一番多いのが痒みです
M字ハゲの初期症状は、他の部位と同様に髪の毛が細くなっていきます。
以前よりも抜け毛が増えてきて、M字部分に痒みを感じるケースが多いです。
そして初期症状を通り越すと、徐々にM字部分の髪の毛が後退していき、剃り込みが入ったような髪型になっていきます。
比較的髪の毛が長い（おでこを隠す）へアスタイルをしている場合は、鏡を見ても生え際部分は見えないので、薄毛の進行を確認するのが難しいです。
そのため、M字ハゲの初期症状を見極めるためには、常日頃からM字部分をチェックする癖を付けるようにしましょう。
以前よりもM字部分の髪の毛が細くなったり、生え際が後退していると感じたらすぐに対策を施すようにしてください。
進行速度は個人差があります
M字ハゲの進行速度は個人差があります。
悪玉男性ホルモンのDHTの生成量が増加すればするほど、抜け毛や薄毛が進行するスピードを早めます。
上述しているように、M字部分はDHTの生成を促す5αリダクターゼが多く存在しているので、他の部位よりも進行が早い傾向がありますね。
AGAは一度進行を開始してしまうと、止まることなくどんどん進行させていきます。
最初はM字部分だけかと思っていたけれど、気付けば生え際全体に進行して、おでこも一緒に後退してしまったという方も大勢います。
似合う髪型の基本はショートヘア
M字ハゲが進行していくと、今までの髪型が似合わなくなってしまうケースも多いです。
では、M字ハゲになった場合はどのような髪型が似合うのでしょうか？
基本はショートヘア
M字ハゲに似合う髪型としては、ショートヘアが代表的です。薄毛が進行してきたからといって、髪の毛を伸ばして隠す行為は逆効果です。
ショートヘアにすることで薄くなっている部分に目が行きにくくなります。
また、おでこをしっかりと出すことで清潔感も演出することができます。
ソフトモヒカンもおすすめ
お洒落な髪型にしたい場合はソフトモヒカンがおすすめですね。
サイドを短く刈り上げて、トップを長めにすることで、M字部分の薄毛が気にならなくなります。
また、ソフトモヒカンなら男らしいワイルド感も演出することが可能です。
ボウズ
M字ハゲがかなり進行してしまった場合は、潔くボウズにすることをおすすめします。
全ての部位を短くすることで、薄毛やハゲが目立たなくなります。特に頭の形が綺麗な方におすすめしたいヘアスタイルです。
今までボウズにしたことがない方にとっては抵抗があるヘアスタイルですが、一度ボウズにしてしまえば、開放感を感じてやみつきになることも多いです。
短く刈り込んで、堂々とする方が自然で清潔感も演出することができます。
M字ハゲを改善できる手軽な方法
とは言ってもM字ハゲが改善できるのであれば、誰もが改善したいと思います。
そこでここからはM字ハゲを改善させる方法を詳しく見ていきましょう。
バランスの良い食事
髪の毛は血液から栄養を吸収して成長していきます。
血液は日頃から摂取する食べ物から生成されるので、日頃の食事を気を付けることで薄毛を改善することができます。
ファストフードやコンビニ弁当、脂っこい食べ物など、偏った食事ばかりしている場合は髪の毛の成長に悪影響を及ぼしている可能性があります。
もしあなた自身に心当たりがあるのであれば、積極的に野菜を取り入れてバランスの良い食事に切り替えるようにしてください。
一人暮らしをしているなどの理由で毎日バランスの良い食事をすることが難しいという場合は、サプリメントを有効活用してみてください。
中でもおすすめなのが育毛サプリGUNGUN（ぐんぐん）です。
育毛サプリメントということで、ノコギリヤシや菊芋、リジン、イソフラボン、カプサイシンといった髪の毛に成長に欠かせない成分が豊富に詰め込まれています。
通常価格は5,980円となっていますが、定期便で申し込むと3,980円と特に購入でき、1日あたり約128円で利用することができます。
適度な運動
適度に身体を動かすことも髪の毛の成長には欠かせません。
運動をすることで体内の血流が促進されて、頭皮の毛細血管に血液が運ばれることで髪の毛に栄養が行き渡りやすくなります。
また、髪の毛の成長に大敵なストレスも発散することができます。
さらに運動をした後には成長ホルモンの分泌量が促されます。そして汗をかくことで、AGAの原因となる悪玉男性ホルモンのDHTを汗と一緒に体外に排出させることができるのです。
「毎日仕事で運動をする時間なんてないよ･･･」という方も多いと思います。
そのような場合はお風呂上がりなどに軽いストレッチ運動から始めて見ましょう。
また、通勤時間を利用して、歩く時間を意識して作ることでも効果があります。
睡眠時間を確保する
身体の健康を維持するために睡眠は欠かせません。
睡眠は脳や身体の疲れを取り除いたり、ストレスや不安を解消する効果があります。
そして髪の毛の成長にも睡眠は欠かせません。健康な髪の毛に育つためには、一定の睡眠時間を確保する必要があります。
髪の毛は毎日少しずつ伸びていきますが、1日の中でも眠っている時間帯が一番成長します。
眠っている間に成長ホルモンが分泌されて毛母細胞の働きが活発になり、髪の毛を成長させます。
できれば1日6～7時間程度の睡眠時間は確保したいところです。
慢性的に睡眠不足の状態が続いている場合は、抜け毛や薄毛を増加させる恐れがあります。
スマホやPCをいじったり、DVDなどを観て夜更かしすることが多いと自覚しているなら、それらの時間を削ってでも睡眠時間を確保することをおすすめします。
頭皮マッサージ
薄毛を改善するために頭皮マッサージも有効な方法です。
髪の毛は血液から栄養を吸収するので、頭皮の毛細血管が血行不良になっていれば当然丈夫な髪の毛が育ちません。
また、頭皮マッサージは血行を改善するだけでなく、頭皮の新陳代謝を活発化させたり、リラックス効果も期待できます。
頭皮マッサージを実施する前に、首から肩にかけての部位をしっかりとマッサージするようにしてください。
当たり前のことですが、血液は心臓から各部位に運び込まれます。
血液は心臓から肩や首を通って頭皮の毛細血管に運ばれます。
肩や首が血行不良で凝っていれば、当然頭皮にまで十分な血液が行き届きにくくなります。
そのため、肩や首をしっかりとマッサージすることで、頭皮の血流をスムーズにさせることができます。
そうすることで頭皮マッサージの効果が2倍・3倍にも倍増します。
頭皮マッサージの仕方
頭皮マッサージはさまざまな仕方・方法が存在しますが、今回は一番オーソドックスな方法を紹介します。
まず両手を拡げて頭部全体を包み込むようにしてください。
小指はおでこ（M字の下部）、中指は頭頂部のサイド、小指は後頭部のサイドに位置づけて下さい。
そして全ての10本の指を、頭皮が動く範囲でゆっくりと円を描くように動かしましょう。
1分ほど経過すると、頭皮全体がポカポカしてきます。
このポカポカしている感覚は血行が促進されている証拠なので、その方法でオッケーです。
M字部分を集中的にマッサージしたい場合は生え際から3㎝ほど下部に親指を除いた合計8本（もしくは6本）の指を並べて入念にマッサージをして下さい。
生え際部分の毛細血管の血流を集中的に促進させることができます。
育毛剤で改善するのは難しい
AGAの初期症状や軽度の場合であれば、育毛剤を使って改善することができます。
しかし、M字付近は5αリダクターゼが数多く存在しているため、頭頂部などと比較すると回復しにくい傾向があります。
実際に育毛剤で改善するのが一番難しいのがこのM字部分です。
毎日育毛剤を使い続けて薄毛を改善している方の中でも、M字部分の回復ができずに悩んでいる方は結構多いですね。
薬用育毛剤プランテル
M字部分を集中的に改善させたいのであれば、薬用育毛剤プランテルがおすすめです。
薬用育毛剤プランテルはM字ハゲに効果を発揮する育毛剤として知られています。
5αリダクターゼとテストステロンが結びつくことをブロックするために、ヒオウギエキスやビワ葉エキス、海藻エキス、プロビタミンB5、牡丹エキス、シナノキエキス、ヒキオコシエキスという7種類の成分が最適配合されています。
さらに30日間の全額返金保証も備わっているので、金銭的なリスクを抱えることなく薬用育毛剤プランテルを試すことができます。
それ以上に薄毛の症状が進行している場合は悪玉男性ホルモンのDHTの作用が強くなりすぎて、育毛剤の効果を打ち消してしまいます。
M字ハゲを回復・改善したいならAGAクリニックを利用しよう
育毛剤を使用したにも関わらずM字ハゲを改善できなかった場合でも、諦める必要はありません。
AGAクリニックなどの医療機関で薄毛を治療することができます。
比較的症状が軽いケースであれば、ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品で薄毛を改善することが可能です。
気になる治療費用においても月に10,000円～20,000円程度で抑えることができます。
特にM字ハゲに対しては、ミノキシジルとフィナステリドの併用がおすすめです。
M字部分は他の部位と比較して、AGAを誘発する5αリダクターゼがたくさん存在していて、ヘアサイクルを乱すDHTの生成量も多いエリアとなっています。
そのため、ミノキシジルをM字部分に塗布しても、その発毛効果が打ち消されてしまうのです。
月々3,400円から薄毛治療が受けられるクリニック
薄毛治療に定評があるクリニックとしては、AGAスキンクリニックが挙げられます。
AGAスキンクリニックは全国各地に展開している大手クリニックで多くの方々が通院を受けているので、初めてAGA治療を受けるあなたも安心して治療を受けることができます。
治療費用もリーズナブルで、一番安い治療法であれば月々3,400円から薄毛治療を始められます。
育毛メソセラピーを検討しよう
M字部分は他の部位よりも改善するのが難しいため、これらの医薬品でも十分に改善できない場合もあります。
その場合は育毛メソセラピーという施術が提案されます。（※HARG療法と呼ばれることもあります）
育毛メソセラピーとは、頭皮に直接有効成分を注入する施術方法です。
⇒ 育毛メソセラピーの発毛効果や注入する成分、施術費用などを徹底解説
従来の育毛メソセラピーの施術は注射器を使用して頭皮に注入する方法を採用しているため、注入する際に痛みを感じることがデメリットになっていました。
しかし、最近では注入する部位を冷却させて痛みを軽減したり、注射器を使用せずに超音波で頭皮に注入する方法も開発されています。
育毛メソセラピーを使用することで、より薄毛の改善効果が高まります。
但し医薬品で治療するよりも施術料金が高額になっていて、クリニックによって異なりますが、1回あたり70,000円～100,000円ほどかかります。
比較的安価な料金で施術が受けられるクリニックとしては湘南美容外科クリニックが挙げられます。
湘南美容外科クリニックなら、メソセラピーの施術が1回69,800円で施術が受けられます。
最終手段は自毛植毛です
毛根自体が消滅してしまっていて、医薬品や育毛メソセラピーなどの治療を施しても薄毛が改善できない場合は、自毛植毛の施術を検討して下さい。
自毛植毛とは、AGAの影響を受けない後頭部や側頭部の髪の毛を、薄くなっている部位に移植する施術のことです。
人工毛植毛とは違って自分の髪の毛を移植するので、馴染みやすくて拒絶反応も起こらないので安心して施術を受けられます。
移植した髪の毛は、周りの髪の毛と同じように成長して伸び続けます。
傷跡が残らないATRAS植毛がおすすめ
自毛植毛の施術を受ける際に気になるのが施術後の傷跡です。
従来の施術ではFUT法という施術方法を採用していて、メスを使用して毛包を皮膚ごと採取していました。
そのため、どうしても採取した部分に傷跡が残ってしまいました。
しかし医療技術の進歩によって、FUE法という施術方法が誕生しました。
FUE法はパンチブレードという医療器具を使用して、0.6～0.8ミリ程度の小さな穴を開けていき、毛包一つずつを採取して移植する施術方法です。
メスを使用しないので、施術後の傷跡がほとんど目立たないというメリットがあります。
しかしこのFUE法は非常に手間がかかるため、広範囲には適さないと言われていました。
そこで『ATRAS』という植毛ロボットが開発されたことで、短時間で正確にドナー（毛包）を採取することが可能になったため、広範囲の植毛も問題なく実施できます。
グラフト数に応じて施術費用が決まる
自毛植毛はグラフト数に応じて施術費用が決定します。大体1グラフトあたり2～3本の髪の毛を採取することができます。
そのため、M字ハゲの初期段階の場合は400～600グラフト。そして、ある程度M字ハゲが進行している場合は1,000～1,500グラフトくらいが目安になります。
FUE法を採用しているクリニックにおける500グラフトの施術費用を参考までに掲載しておきます。
| クリニック名 | 500グラフトの施術料金 |
|---|---|
| TOMクリニック | 340,000円 |
| 湘南美容外科クリニック | 498,000円 |
| AGAスキンクリニック | 800,000円 |
| アイランドタワークリニック | 800,000円（i-ダイレクト） |
施術後もAGAは進行します
自毛植毛の施術料金自体は高額ですが、施術後のメンテナンスは不要になっているので維持費は基本的にはかかりません。
しかし自毛植毛の施術を受けたとしても、AGAが完治したわけではありません。施術後もAGAは進行していきます。
そのため、施術を受けてから3～5年程度経過すると、AGAが進行することによって自毛植毛をした部分だけ残して周りが薄くなっていく恐れもあります。
特にM字部分はAGAの影響を受けやすいので、十分に気を付けて下さい。
施術を受けていない部分の薄毛の進行を食い止めるために、プロペシアなどの医薬品を服用することを検討して下さい。
プロペシアにはフィナステリドという成分が配合されていて、AGAを誘発させる5αリダクターゼの働きを抑えて、ヘアサイクルを乱すDHT（ジヒドロテストステロン）の生成をブロックする効果があります。
まとめ
このように、M字ハゲは他の部位よりもAGAの影響を受けやすくて改善することが難しいですが、症状の進行度合いに合わせて適切なケアを施すことによって、薄毛を改善することは十分に可能です。
もしあなたがM字ハゲに悩んでいるのであれば、今回紹介した方法を参考にして実践して下さい。
できれば今すぐにでも実行に移してもらいたいです。
なぜなら、AGAは一度発症してしまうと、どんどん進行していく性質があるためです。
さらに症状が軽ければ軽いほど改善する可能性が高くなるだけでなく、必要な費用も少なくて済みます。
