- 抜け毛抑制作用に優れた医薬品
- 半年ほど継続使用で抜け毛抑制効果を実感
- 副作用(性欲減退、勃起機能障害など)の恐れあり
- ミノキシジルとの併用がおすすめ
- 服用を止めるとリバウンドする
抜け毛や薄毛を改善するためにはプロペシア(Propecia)がおすすめだと言われています。
実際にプロペシアを服用することで、AGA(男性型脱毛症)の症状が改善したという方も大勢存在します。
但しプロペシアは医薬品ということで、ドラッグストアやスーパーマーケットなどでも販売されていないので、なかなか目にすることは難しいです。
インターネットなどで色々と調べているとプロペシアのAGA効果が紹介されているので、あなたも興味を抱いていると思います。
そこで今回は実際にプロペシアを服用することで、身体にどのような作用を及ぼすのかを詳しくみていきましょう。
プロペシアとは・・・
プロペシアは内服薬(経口タイプ)のAGA治療薬です。
実は最初からAGAの治療薬として開発されたわけではなく、元々はプロスカーという医薬品名で前立腺肥大や前立腺ガンを治療する目的で開発されました。
そしてその後の研究によって、有効成分であるフィナステリドにAGAの改善効果があることが判明したことがきっかけで、1997年12月にFDAがフィナステリドをAGA治療薬として認可することになりました。
プロペシアの効果
上述しているように、プロペシアの主要成分はフィナステリドです。
フィナステリドはAGAの原因となる還元酵素の5αリダクターゼの働きを抑制する働きがあります。
AGAは悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が髪の毛のヘアサイクルに悪影響を及ぼして毛母細胞の分裂活動を阻害することによって、髪の毛を細くしたり抜け毛を促す症状のことです。
このDHTは5αリダクターゼと男性ホルモンのテストステロンが結合することで生成されます。
つまり、フィナステリドの作用によって5αリダクターゼの働きを抑え込むことによって、DHTの生成を困難にさせることが可能になるのです。
4ヶ月後から効果を実感できます
プロペシアは他の育毛剤と同様に、継続して使用することによって徐々に効果を発揮します。
症状や体質によって個人差はありますが、服用を開始して4~6ヶ月ほど経過する頃から抜け毛抑制効果を実感することができます。
発毛効果はありません
巷では「プロペシアには発毛効果がある」と言われていますが、厳密に言えばそれは間違いです。
プロペシアはAGAによる抜け毛の進行を抑える作用があるだけで、髪の毛を生やす作用はありません。
抜け毛が抑えられたことで自然に生えてきている髪の毛が成長することで、髪の毛が生えたと勘違いしているのです。
Aランクの評価を獲得
日本皮膚科学会が公表している男性型脱毛症の診療ガイドラインにおいて、フィナステリドはミノキシジルと共に最高評価のAランクを獲得しています。
この診療ガイドラインではAGA(男性型脱毛症)における成分や治療方法を、A・B・C1・C2・Dの5段階で評価しています。
評価ランク | 評価内容 | 成分、治療方法 |
---|---|---|
A | 強く勧められる | ミノキシジル、フィナステリド |
B | 勧められる | 自毛植毛 |
C1 | 考慮してもよいが十分な根拠なし | アデノシン、t-フラバノン、塩化カルプロニウム、サイトプリン、ペンタデカン、ケトコナゾール |
C2 | 根拠がなく勧められない | セファランチン |
D | 行わないように勧められる | 人工植毛 |
生え際やM字部分にも効果あり
プロペシアは薄毛改善が最も難しいと言われている生え際部分やM字部分にも、しっかりと効果を発揮します。
有効成分のフィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑える作用があります。
この5αリダクターゼは生え際部分やM字部分の毛根にたくさん存在している還元酵素なのです。
そのため、一般的な育毛剤でいくらケアをしても、5αリダクターゼの働きによってDHTが生成されて抜け毛を誘発させるため、育毛剤の有効成分の効果・効能を打ち消してしまいます。
実際に育毛剤を使用した場合、頭頂部のつむじ付近は回復するけれど、生え際やM字部分はなかなか改善しないと悩んでいる方が多いです。
正しい飲み方
プロペシアの正しい飲み方は1日1回、1錠を水やぬるま湯と一緒に服用するだけです。
飲む時間帯や食前・食後などの決まりもないので、都合が良い時に服用して下さい。
中には金銭的な負担を抑えるために2日に1回のペースで服用する方もいますが、フィナステリドの効果が半減してしまう恐れがあります。
プロペシアの添付文書内において、「約1.5時間で血中濃度がMAXになり、それ以降は徐々減少していき、24時間経過するとフィナステリド濃度がゼロになります」と記載されています。
2日に1回のペースで服用すると、フィナステリドが血液中に存在しない時間帯が約24時間発生してしまうため、再び5αリダクターゼの働きが活性化して、抜け毛を誘発させてしまうのです。
金銭的な理由によって服用するペースを落とさざるを得ないという方は、プロペシアのジェネリック医薬品の購入を検討して下さい。
プロペシアを1年以上服用している場合
但し、1日1回の服用が義務づけられているのはプロペシアを服用し始めた方々のことです。
1年以上プロペシアを服用して一定の効果を実感できている場合は、2日に1回のペースに落としても問題はありません。
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