- サイトプリンやペンタデカン酸グリセリドが配合
- フケや痒みも抑えられる
- 医薬部外品で副作用の心配もなし
- 薬用毛髪力シャンプーとの併用がおすすめ
薬用毛髪力ZZ(ダブルジー)はライオンから発売されている医薬部外品の育毛剤です。
毛髪力INNOVATEのグレードアップバージョンとして位置づけられています。
実際に薬用毛髪力ZZを使い続けることで髪の毛が生えてくるのでしょうか?
使用者の口コミ評判や体験談
実際に薬用毛髪力ZZを使用したことがある方々の口コミ評判や体験談を紹介します。
良い口コミ
価格はそれなりにしますが、今のところ抜け毛の進行もなくキープし続けていますね。(42歳・男性)
ペンタデカン酸グリセリドが、毛母細胞内に存在する髪の毛の元となるタンパク質(ケラチン)の合成に欠かせないエネルギーを供給して、強くて抜けにくい髪の毛に成長させてくれます。
頭皮の余分な皮脂を落としてから薬用毛髪力ZZを使用することで、抜け毛が気にならなくなりました。
以前までは薬用毛髪力ZZだけだったのですが、シャンプーも替えたことでより効果を実感できています。(39歳・男性)
薬用毛髪力シャンプーに配合されているアニオン洗浄成分の力で、頭皮の余分な皮脂をしっかりと取り除くことができます。
頭皮の皮脂を洗い落としてから育毛剤の成分を浸透させることで、育毛効果をより実感することができます。
最初の2、3ヶ月は半信半疑でしたが、諦めずに使い続けて良かったです。(45歳・男性)
このサイトプリンにはBMPという発毛指令を促す物質の減少を抑える働きがあるため、髪の毛の成長を促すことができます。
さらにビタミンE誘導体も配合されていて、血行を促進して髪の毛の成長に欠かせない栄養をしっかりと供給することが可能になります。
悪い口コミ
抜け毛の量が少し減ったかな・・・という程度です。
そろそろ薬用毛髪力ZZには見切りをつけて、他の育毛剤の購入を検討しようと思っています。(44歳・男性)
他社の育毛剤も同様の性質があるため、周りに薄毛を指摘されるほどAGAが進行している場合は効果を実感することは難しいです。
いくつか育毛剤を使用しても全然改善されない場合は、AGAクリニックで薄毛治療を受けることを検討して下さい。
そろそろ使い切る頃なので、リピート購入するかどうか迷っています。(36歳・男性)
1~2ヶ月程度使っただけでは育毛効果は実感できません。最低でも半年くらいは継続使用をしてから、効果があるかどうかを判断するようにしてください。
配合されている有効成分の効果
薬用毛髪力ZZは発毛促進指令に着目して開発した育毛剤として知られています。
ペンタデカン酸グリセリド、サイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)、ビタミンE誘導体(酢酸トコフェロール)が有効成分として配合されています。
それらの有効成分の特徴や効果、効能などを詳しく見ていきましょう。
サイトプリン
ライオンが長年の毛髪基礎研究によって、発毛促進指令として働くBMP(ビーエムピー)とephrin(エフリン)という2つのタンパク質を発見しました。
薬用毛髪力ZZには、これらの2つのタンパク質を増幅させるサイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)を配合しています。
サイトプリンは元々植物を元気に成長させるために使われていた成分です。
一般的に発毛促進指令を出す物質としてはFGF-7などのFGF群(線維芽細胞増殖因子)が有名ですが、その他にも上記のBMPやephrinが存在します。
BMPは「骨形成因子」と呼ばれていて、骨形成に関与するタンパク質のことで、FGFのように8種類あります。
そしてエフリンも同様に血管形成などの働きを担っているタンパク質で、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)に該当します。
これらの2つの成長因子が減少することで、髪の毛が十分に育たずに抜け毛が増えてしまうのです。
BMPは女性ホルモンの分泌量と連動する特徴があり、例えば年齢などによって女性ホルモンが減少するとBMPも同様に減少していくことが分かっています。
つまりサイトプリンを頭皮に浸透させることで、BMPの減少を抑えて髪の毛の成長が妨げられるのを防ぐことができます。
ペンタデカン酸グリセリド
ペンタデカン酸グリセリドは医薬部外品の有効成分として認められています。
この「ペンタデカン」は数字の“15”を意味する単語で、15個の炭素が鎖状に結合した物質のことです。
ペンタデカン酸グリセリドは頭皮に浸透させることで毛乳頭や毛母細胞に直接働きかけて、栄養を浸透させることができます。
毛乳頭や毛母細胞はヘアサイクルの休止期には、男性ホルモンの影響を受けてその数が大幅に減少してしまい、休止期が長くなればなるほど髪の毛が健康に育たなくなります。
そこでペンタデカン酸グリセリドを頭皮に浸透させることで毛乳頭や毛母細胞を活性化させて、休止期の期間を短くすることが可能になります。
頭皮環境を整えることができたとして、肝心の毛乳頭や毛母細胞がしっかりと機能していなければ、元気で丈夫な髪の毛が生えてくることはありません。
ビタミンE誘導体
ビタミンE誘導体は化粧品に使われることが多い成分で、別名「酢酸トコフェロール」とも呼ばれています。
抗酸化作用や抗炎症作用、さらには血行を促進させて肌の老化を防ぐなどの効果があります。
頭皮にビタミンE誘導体を浸透させることで、毛細血管の血流を促進させる効果が期待できます。
髪の毛は血液から栄養を吸収して成長するので、血行を促進することで十分な栄養が毛根に行き届いて育毛効果を得ることができます。
ビタミンE誘導体を過剰摂取するとめまいや吐き気などの副作用が現れることがありますが、育毛剤として使用する程度ではそれほど心配する必要はありません。
新たに配合された成分について
上記で紹介している成分は毛髪力INNOVATEにも配合されている有効成分です。
ここでは薬用毛髪力ZZから新たに配合された成分を紹介しようと思います。
オキナワモズク配合
オキナワモズクは男性ホルモンに起因する「NT-4」という物質の性質を抑制する働きがあります。
NT-4の生成を抑えることで、抜け毛を抑えて発毛回復作用が期待できると言われています。
また、海藻類には保湿作用にも優れているので、頭皮に適度な潤いを与えて頭皮環境を整えてくれます。
脱毛シグナル「NT-4」とは・・・
AGAの発症因子である脱毛シグナルが「NT-4」です。
男性ホルモンはNT-4の生成シグナル制御領域に結合して、そのタンパク質の生成を増加させる働きがあります。
男性ホルモンが毛乳頭細胞に働きかけることによって、NT-4の生成が促進されます。
そして増加したNT-4が毛母細胞内でアポトーシスを誘導して、発毛を妨げていることが分かりました。
参考記事:「男性ホルモンはNT-4生成シグナルを増加させる」~薬用毛髪力ZZの公式サイト~
オキナワモズク抽出物をマウスに塗布するとNT-4の生成が阻害されて、男性ホルモンによって発毛が遅れた毛周期を正常な状態に回復させる効果が高いことが確認されたと発表しています。
乳酸オクチルドデシル
乳酸オクチルドデシルはα-ヒドロキシ酸誘導体の一種で、皮膚角質層の細胞間に存在する細胞間脂質の脂質二重層の流動性を高める働きがあります。
つまり浸透力に優れているため、配合されている成分をしっかりと毛根にまで届けることができるようになります。
ピロクトンオラミン
ピロクトンオラミンはピロクトンとエタノールアミンが組み合わさって生成されるアミン塩のことです。
殺菌作用に優れていて、頭皮の臭いの原因となる真菌の繁殖を抑制する働きがあり、フケや痒みを抑えてくれます。
また、抜け毛の原因となる皮脂の酸化を抑制する働きがあります。
薬用毛髪力シャンプーとの併用がおすすめ
薬用毛髪力ZZで育毛ケアをする場合は薬用毛髪力シャンプーとの併用がおすすめです。
薬用毛髪力シャンプーは同じライオンから発売されているスカルプシャンプーなので、薬用毛髪力ZZとの相性が良く、よりイノベートの育毛成分の効果を実感することができます。
AGA(男性型脱毛症)の症状が現れている場合は男性ホルモンの影響を受けやすく、頭皮の皮脂が過剰に分泌しているケースが多いです。
そこで薬用毛髪力シャンプーに配合されているアニオン洗浄成分の力で、頭皮の余分な皮脂をしっかりと取り除くことができます。
また、オクトピロックス(ピロクトン オラミン)という成分がフケや痒みを防いでくれます。
さらにグリチルリチン酸ジカリウムが頭皮の炎症を抑えて頭皮環境を整えてくれます。
薬用毛髪力ZZで髪の毛が生えるの?
ここまで薬用毛髪力ZZに配合されている成分に関して詳しく見てきましたが、あなたが一番知りたいことは「薬用毛髪力ZZを使い続けることで髪の毛が生えてくるのか?」という点だと思います。
結論から言うと、薬用毛髪力ZZを毎日使い続けたとしても髪の毛が生えてくることはありません。
配合されている成分であるサイトプリンやペンタデカン酸グリセリドには、毛乳頭や毛母細胞を活性化させる発毛促進効果がありますが、ミノキシジルよりも効果は期待できません。
男性型脱毛症の診療ガイドライン
その根拠となる資料しては、日本皮膚科学会が公表している男性型脱毛症の診療ガイドラインが参考になります。
男性型脱毛症の診療ガイドラインにおいて、各成分や治療方法をランク付けして評価をしています。
その中でミノキシジルはAランクで「強く勧められる」と高く評価されていますが、サイトプリンやペンタデカン酸グリセリドはCランクで「考慮しても良いが十分な根拠なし」と評価されています。
この診療ガイドラインではAGA(男性型脱毛症)における成分や治療方法を、A・B・C1・C2・Dの5段階で評価しています。
評価ランク | 評価内容 | 成分、治療方法 |
---|---|---|
A | 強く勧められる | ミノキシジル、フィナステリド |
B | 勧められる | 自毛植毛 |
C1 | 考慮してもよいが十分な根拠なし | アデノシン、t-フラバノン、塩化カルプロニウム、サイトプリン、ペンタデカン、ケトコナゾール |
C2 | 根拠がなく勧められない | セファランチン |
D | 行わないように勧められる | 人工植毛 |
副作用や頭皮トラブルについて
薬用毛髪力ZZを試そうと考えている際に気になるのが副作用の有無です。
医薬部外品に設定されていて誰でも購入することができるので、それほど気にする必要は無いと言えます。
有効成分であるサイトプリンやペンタデカン酸グリセリド、ビタミンE誘導体には副作用が現れたという報告はされていません。
その他のオキナワモズクや乳酸オクチルドデシル、ピロクトンオラミンでも同様に副作用の報告はありません。
但し、エタノールが入っているので、頭皮に痒みや赤みが出る可能性はあります。
アルコールは頭皮に刺激を与えるので、敏感な方は痒みや赤み、かぶれなどの症状が出ることがあります。
しかしエタノールは大半の育毛剤に含まれている成分です。
過去に他社の育毛剤を使用したことがあり、その際に頭皮に何も異変が現れなかったのであれば、薬用毛髪力ZZを使用しても特に問題はないと思います。
薬用毛髪力ZZの効果を実感できる方
薬用毛髪力ZZの効果を実感できる方は下記のようなタイプとなります。
髪の毛のボリュームが以前よりもなくなってきた方
洗髪した際や枕元の抜け毛が気になっている方
薄毛が深刻になる前に育毛ケアを始めたい方
細くなってきた髪の毛を太くしたい方
つまりAGAの症状が比較的軽い方に適した育毛剤だと言えます。
AGAが進行していて抜け毛が増えてきて抜けてしまった箇所から再び髪の毛が生えてくることはありませんが、現在残っている髪の毛に栄養を与えて、太くて丈夫な髪の毛に成長させることは十分に可能です。
薬用毛髪力ZZが効かない方
その一方で薬用毛髪力ZZを使い続けたとしても、効果を実感できない方は下記のようなタイプです。
AGAがある程度進行していて頭皮が目立ってきている方
失われた髪の毛を再び生やしたいと考えている方
周りから薄毛を指摘されたことがある方
セットを工夫しても薄毛を隠しきれない方
いくつか育毛剤を使用しても効果がなかった方
薄毛が目立ち始めているくらいAGAが進行している場合は、薬用毛髪力ZZを使用しても抜けてしまった髪の毛が再び生えてくることはありません。
上述しているように発毛促進効果のある成分は含まれていますが、ミノキシジルの発毛効果と比較すると見劣りします。
AGAクリニックで薄毛治療を受けよう
AGAの症状が進行していて、育毛剤でも薄毛を改善できなかったとしても諦める必要はありません。
薄毛やハゲは直せます。AGAクリニックなどの医療機関で薄毛治療を受けることで、かなりの確率で薄毛を改善することができます。
頭皮に毛根が残っている場合なら、ミノキシジルやフィナステリドなどの医薬品で治療することができます。
気になる治療費用に関しても月に10,000円~20,000円程度でオッケーです。
さらにAGAが進行して頭皮がツルツルの状態になってしまうと、医薬品だけでは治療できない恐れがあります。
例えば頭皮に注射をするメソセラピー治療や自毛植毛などを利用しないと改善できなくなり、治療費用においても何十万円という金額に跳ね上がってしまいます・・・(汗)
そのため薄毛やハゲを改善したいなら、AGAの症状が軽いうちに薄毛治療を受けることをおすすめします。